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高知県四万十市西土佐地区で活動しました(2)

on 2015-02-26 activities

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住民108人が出資してつくった株式会社大宮産業の竹葉傳社長にお会いしました。大宮産業はいまや全国区で、直近では2月25日および26日付け『読売新聞』で大きく取り上げられました。

当方からは、山下祐介氏の『地方消滅の罠-「増田レポート」と人口減少社会の正体』(ちくま新書)にある、(ふるさと)「回帰の複数の経路」(U、J、Iターン)、「複数地域所属」(ひとりが複数の居場所をもつ)といったキーワードに関心を持っていること、学生をみていても、増田寛也氏の『地方消滅』(中公新書)における地方中核都市を中心とする「選択と集中」といった論理よりも、藻谷浩介氏の『里山資本主義』(角川新書)に共感をしめす者の方が多いということをお伝えしました。(ふるさと)「回帰の複数の経路」や「複数地域所属」を、各地域の実情に応じてどう整理していくかが重要だと思われます。

西土佐大宮への若者の回帰に関していうと、司馬遼太郎の『街道をゆく 14 南伊予・西土佐の旅』(朝日新聞出版)に面白い記述があります。歴史的にみて西土佐は、経済面で宇和島(伊予)の影響下に、政治面で中村(土佐)の影響下にあったというのです。移住について、とくにいま問題となっている雇用確保という点については、こうした比較的広域での発想が重要なのではないかと思われます。これは、増田路線と藻谷・山下路線を足して2で割った発想といえるかもしれません。

また、高齢化が進む中山間地域の問題を考えるには、生活全般を見渡す視点、具体的にいうと「産業と福祉」という視点が重要です。その点、西土佐大宮には「大宮産業」と「いちいの郷」というふたつの資源があると思われます。このセットを、高齢化が進む中山間地域の生活維持についてのモデルとして、全国的にアピールしていくことができるのではないかと思いました。


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